2025/08/02

Taiwan Today

経済

台湾初の国産自動運転バス、彰化県・鹿港で運行開始

2020/07/15
台湾初の国産自動運転小型バスは、財団法人車両研究測試中心が主導し、中華電信や同社傘下の勤崴国際公司など台湾企業の協力を得て研究開発された。(中央社)

台湾で初めての国産小型自動運転バスが15日から運行を開始した。このバスは、経済部(日本の経済産業省に相当)に所属する自動車技術研究を担う専門機関、財団法人車両研究測試中心(ARTC)を中心に、中華電信や同社傘下の勤崴国際公司(KINGWAYTEK)など台湾企業の協力を得て研究開発され、バスに使用された部品全てが台湾で製造されたもの。

このほど同バスの安全テストを終えて、経済部の林全能常務次長(事務次官)、台湾中部・彰化県の王恵美県長(県知事)が、15日から正式に運行をスタートし、市民へのサービス提供を始めると発表した。

小型自動運転バスにはハンドル操作がなく、走行時は光学系システムによるレーダーとセンサーによって自律走行する。運行前にスタッフが路線図をバスに搭載されたコンピュータに入力すれば、自動で道路状況を把握して、随時、車両の減速、車線変更、信号での停止などを行うことができる。

小型自動運転バスの無人運転技術は、米テスラが開発した電気自動車と同じレベルに達している。今後、IoT化されたスマートバス停や5G(第5世代移動通信システム)サービスが普及すれば、交通量などのデータを送信することができ、自動運転技術を更に向上させるよう期待できる。

今日から運転を開始した小型自動運転バスは、第一段階として彰濱工業区の白蘭氏健康博物館や緞帶(リボン)王観光工場など彰化県・鹿港の観光スポットをめぐる全長7.5キロメートルを走行する。テスト運行がスムーズに進めば、第二段階では、徐々に小型自動運転バスを増台し、本数や乗客数も増加させる計画だ。

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